地方の取り組みは、全国には届きにくい。首長に直接届く媒体という選択
不動産開発や再生可能エネルギーなど、社会課題の解決につながる事業を全国で手がける東急不動産株式会社様。その多くは自治体との連携が前提ですが、地方での取り組みは地元での報道にとどまりがちで、全国の、そして自治体の意思決定者のもとへ届けるのは簡単ではありませんでした。
「首長マガジン」への出稿を通じて、同社は自らの取り組みを全国の首長に知ってもらい、関心を持つ自治体との新たな接点を探ってきました。出稿の狙いと得られた手応えを、コーポレートコミュニケーション部 広報室の梶田真司さんに伺いました。
地方の取り組みを全国の首長へ。広がる認知と、生まれた接点

| 項目 | 内容 |
| 企業名 | 東急不動産株式会社 |
| 事業 | 不動産開発、再生可能エネルギーなど |
| ご出稿 | 2025年3月号/2025年12月号/2026年3月号/2026年9月号 |
| 出稿の狙い | 自治体との連携の取り組みを、全国の首長に直接知ってもらう |
| 出稿前の課題 | ・首長や秘書に直接接触する機会がなく、トップへの情報の橋渡しが難しい ・地方の取り組みは地元報道にとどまり、全国には広がりにくい |
| 得られた手応え | ・全国の首長に直接届く媒体として、自治体との接点づくりに活用 ・掲載後、編集部アンケートを通じて自治体からの反響が返ってきた ・広報(知名度)と事業(連携深化)の両面にメリットを実感 |
目次(タップで開く)
自治体トップに届けたい事業があった
― 自治体との連携において、抱えていた課題を教えてください。
当社は、「環境経営」を掲げながら不動産開発や再生可能エネルギーなど、社会課題の解決や地域活性化につながる事業を数多く手がけています。その多くの事業は開発手続きや運営など自治体と連携して進めております。
ただ、こうした当社の事業をどのように他の全国にある自治体に認知してもらうか、ということに課題意識を持っていました。例えば、ある地域で取り組んでいる事業が、他の地域にとっても非常に効果がある可能性もあるでしょう。当社が自治体に対して提案する、だけでなく、自治体側から当社に興味を持っていただけるような、関係性作りができたらと考えていました。
― 首長への発信には、難しさもあったのでしょうか。
そこが悩みどころでした。広報の活動をしていても、首長ご本人にお会いする機会はほとんどありません。秘書の方に会うことすら簡単ではない。首長へどう情報を橋渡しするか、その手立てがなかなか見つかりませんでした。
― そうしたなかで、首長マガジンをどう位置づけましたか。
見本誌を拝見して、その存在を知りました。全国の首長に直接届き、しかも多くの首長が誌面に登場している。ここに、自治体と二人三脚で進めている私たちの事業、地域の課題に一緒に取り組む姿を載せていただければ、関心を持ってくださる自治体が出てくるのではないかと考えました。トップに届く媒体は私たちにとって有効なツールだと考え、自治体連携の取り組みを継続的に発信していくことにしました。
地元にとどまる取り組みを、全国の首長へ
― 出稿を通じて、どのような手応えがありましたか。
まず社内から「首長に直接届くなんて、こんな媒体があったのか」という素直な驚きの声がありました。広報として戦略を持って御誌に出稿したことへの手応えも感じています。毎号、自治体側からは、編集部のアンケートを通じて「記事を読んで関心を持った」という声が届いています。
― 媒体としての価値は、どのあたりに感じていますか。
知名度が広がるのはもちろんですが、それ以上に、他の自治体にも読んでいただけることに価値を感じています。「東急不動産となら、もっとこういうことが一緒にできそうだ」と思っていただけることが、私たちにとっての価値です。
地方での取り組みは、どうしても地元での報道にとどまりがちです。全国紙に取り上げてもらうのはなかなかハードルが高い。たとえば、ある町で事業の発表会を開いても、記事は地元紙の地域面にとどまることも多く、県内全域にすら広がらないこともあります。その点、全国の、しかも首長に近いところへ届けられるのは、地方で事業を行う立場として大きなメリットです。
― 掲載するトピックは、どのように選んでいますか。
当社は、ハードや仕組みをつくって終わりではなく、管理や仲介、その後の運営まで担うほか、地域の困りごとを汲み取りながら事業を進めることを大切にしています。北海道松前町での風力発電や、北海道石狩市の再生可能エネルギー100%で稼働する新型データセンターなど、連携の実像が伝わる取り組みを、その時々のテーマで取り上げてきました。
取材では、私たちから「こう書いてほしい」と細かくお願いするのではなく、方向性だけをお伝えして、あとは編集部に内容をお任せしています。編集部の記者が実際に現地に取材にきてくれるので、方向性を生かしつつ、こちらが気づいていない良さも見つけて書いてくれる。だからこそ、安心してお任せできています。
「誰に届いているか」まで見えれば、活用はもっと広がる
― 今後、媒体に期待することを教えてください。
興味を持ったとアンケートに回答してくださる方の反応はわかりますが、その裏には、アンケートは書かないけれど実は読んでくださっている首長もいるはずです。そうした“見えない愛読層”がどの地域や層に多いのか、いわば“濃淡”まで見えてくると、活用のイメージも広がりそうです。
― 首長メディアとしての広がりに、期待されているのですね。
首長に届いたことをきっかけに、庁内でも話が動きはじめる。そうやってトップから現場へとトップダウンで話が広がっていくのが理想です。首長に直接届くこの媒体との関係を、これからも大事にしていきたいですね。
